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昔の避妊方法ってどんなやり方?

今となっては薬や避妊具といった高性能な避妊方法が多数ありますが、そういったものがなかった時代は一体どうやって避妊していたのでしょうか。
現代よりも性行為について考えが大らかだったとされている江戸時代の避妊方法について説明していきます。

江戸時代では遊女を除いて、基本的にはあまり避妊をしていなかったとされていますが、やはり望まぬ妊娠を避けるためにいくつかの避妊方法があったようです。
では、一つずつ紹介していきます。

まず紹介するのは、「茎袋(きょうたい)」というものです。
今でいうコンドームにあたる避妊具です。
主に動物の皮や魚の浮き袋などを使用していました。
オランダからの舶来品で非常に高価でしたが、使い心地は悪く、あまりよくはなかったようです。

また、遊女たちの中では「御簾紙(みすがみ)」というものを使用していました。
これは和紙を口に入れ噛んで柔らかくし、吐き出し丸めたものを局部に詰めて避妊していたといわれます。
今でいうペッサリーにあたります。
それに加え性行為後に性器を丁寧に洗浄することで避妊方法としていたようですが、これで避妊ができていたかはわかりません。

さらに、今でいうピルのような薬も存在していました。
「朔日丸(ついたちがん)」と言われる避妊薬で、「毎月1日に飲めば妊娠しない」というもので、お値段は100文(約2000円)でした。
しかし、成分は不明で避妊できるものかも不明です。
こういった避妊薬はいくつかあり堕胎薬としても出回っていたそうです。

その他にも、2月2日におへその下にお灸をすえると妊娠しないと言われており、遊女たちは毎年この日になるとみんなでお灸をしていたそうですが、全く避妊にはならなかったようです。
やはりこういった避妊方法を用いても今のような避妊率は難しく、多くの場合が妊娠を余儀なくされていたようです。
遊女たちの最大の避妊方法は流産を繰り返し妊娠できない体になることだったそうです。

昔の避妊方法は衛生面で安全だったのか?

江戸時代の避妊方法を紹介してきましたが、果たしてこういったものは衛生面で安全だったのでしょうか。
現代の避妊方法や避妊具、環境を考えてみても決して衛生的だったとは考えにくいです。

「茎袋(きょうたい)」といわれるコンドームにあたる避妊具ですが、性病の事などを考えると一番衛生的だったかもしれません。
しかし、今より保存技術もない時代ですので、主に動物の皮や魚の浮き袋などを使用していたことや、オランダからの舶来品であったことを考えると不安ではあります。

「御簾紙(みすがみ)」という柔らかくなった和紙を局部に詰める方法ですが、結果的に性病が感染する粘液部分にお互いの性器が触れることになるので、安全ではなかったでしょう。
また性行為後の洗浄ですが、今ほど水も綺麗ではなかった時代ですし、そもそも洗えないことも多かったと考えられるので衛生的な方法とは言えません。

「朔日丸(ついたちがん)」については、この薬自体成分も不明で飲むことすら安全ではなかったと考えられますが、仮に飲むことは問題ないにしても避妊具を使用しないでの性行為自体衛生面の保証はないので意味はないです。

そもそも江戸時代はすべてにおいて今ほど衛生面を気にする時代ではありませんでした。
それもあり避妊具や避妊方法が現代ほどしっかりしていなかったのではないでしょうか。
避妊よりも性病や感染症など衛生面が問題になり、明治時代、昭和時代と現在のコンドームというものが誕生し普及していった背景を考えると、性行為おいて衛生面を考えるようになったのは意外と最近のことのようです。
やはり江戸時代の避妊方法は避妊率も低く衛生面でも安全とは言えないものばかりでした。
現代の私たちからすると、考えただけで少し怖くなりますね。